2010年8月16日(本部長通信1039)
これからの極真会館の運営
創造性は、死亡率の低下をもたらす
極真会館のこれからの方向性は、四つあるのです。一つは、総合力ということです。全ての能力を投入する事が必要にな
って来るのです。スタッフ全員が努力を惜しまず投入するのです。これは、問題なく、推し進めていけばいいのです。
第二は、二番手戦略であります。これを盛んに推し進めていた団体がありました。必要以上に全日本大会に参加してくる
のです。いつの間にか、優勝はしないまでも、入賞してくるのです。そのうち、その強さの信頼を武器に、組織拡大を図っ
ていったのでした。今は、全国組織として揺るがない基盤を持っているのです。
第三は、価値戦略です。極真会館の場合、余りにも有名になりすぎてきたのです。マスコミでの宣伝は少年少女の胸を掴
みました。さらに、映画でも当時史上最大のヒットを記録したぐらいでした。その意味では、極真を習いたいという多くの
人達に訴えたのであり、高いブランドを誇っていたのでした。
第四は、ニッチ戦略であります。これに関しては、誰もが行っていない事に挑戦し続けて行くことで、私たちが心掛けて
きた内容なのです。特に、運営を空手道に的を絞るという事を、先駆的に行ってきました。生活の一部としての取り組みを
したのでした。
これらが相乗的に組み合わされて、一つの戦略として展開された事もありました。しかし、これらの四つの戦略はそれぞ
れの特質があるのです。適合するイノベーションと適合しないものが当然出てくるのです。そして、これらを行動するとい
うことは、特有の行動になり、特有の限界も出てくるのです。さらに特有のリスクも生まれて行くことは当然なのです。
平凡で退屈な組織でさえ、優れたアイデアと消化しきれないイノベーションが生まれてくるのですが、問題は、せっかく
提案した内容が余りにも無視されてしまう事が多いのです。つまり、途中で死亡してしまうのです。かつて日本でも乳幼児
の死亡率が高かったと同じように、その高さに決して必然性はないのです。
それは、お互いが尊敬し合って、受け入れて行く姿勢があれば、それで解決するのです。それは、さほどコストを掛けな
くても死亡率を下げる事が出来るのです。死亡率の高さは、組織内で信頼関係の深さを構築できないからです。信頼関係が
適切であれば、これからの戦略の成功率は、格段に上がっていく事間違いないのです。