2010年8月11日(本部長通信1034)
これからの極真会館の運営(9)
成功するほど財務見通しの欠如が命取り
今までの反省点は、財務志向の欠如であったのです。今までの発展過程における最大の課題であったのです。特に急成長を遂げている宮城県本部に関しては命取りになったのです。道場生が増え、急成長をしたことは間違い無いのです。大幅な人数拡大はバラ色の見通しを取り続けてきたのでした。
教育分野での人材拡大は、誰もが注目するのです。何年以内に大幅な組織拡大を描き始めたのでした。でも、数年後に右肩上がりに成長させて行くしかない事実を目の当たりにして焦るのです。焦って空回りを始めてしまうのです。ある意味での挫折を味わうのです。
多くのスタッフが師範の方向生に疑問を持ち始めたのでした。ここで普通の企業体であったならば、社長交代であり、退陣ということになり、大きな組織に安値で買い取られるということになるのです。
というのも、第一に、今日必要な現金が無いのです。第二に、事業拡大に必要な資本が無いのです。第三に、支出、在庫、債権債務の管理ができないのです。おまけに、これら三つの病は、同時に起こるのです。たとえ一つであっても健康を損なう病であるのです。
師範として先回感じたことの一つは、財務上の 危機は、ひとたび起こるならば、立て直しに非常な苦労と苦痛を 伴うということなのです。そこで、財務のプロフェッショナルに検討してもらい、師範だけが独走するという方法を止めたのです。勇気がいることでした。そして、頼ることができるスタッフがいたことが幸いしたのです。それは、誰とも言わず誰もが認める人なのです。師範として今後は、必ず財務計画を明確にすることなのです。財務や会計を軽く見てはいけないという事が師範の教訓となったのでした。