2010年8月10日(本部長通信1033)

これからの極真会館の運営(8)
極真会館の目的は道場生を成長させることである


師範の行動の仕方は、外へ出ていかなければならないと自覚しているのです。先ずは、たえず世界と全国に出かけていかなければならないのです。世界の状況と日本全国の状況を把握し、他の師範の人たちと時間を過ごし、見たり、聞いたりしなければならないのです。
道場の質や指導の意味の恩恵を受けるのは、道場生であって、道場生に提供している、指導内容や価値について、絶えず自問しなければならないのです。師範が自己満足としてだけ、提供してはいけないのです。
ところで、最大の危険は、指導の内容が何であり、何であるべきかであり、いかに、影響を与えているかを、道場生以上に知っていると過信してはいけないのです。予期せぬ成功を決して喜ばず、機会としてみて研究錬磨しなければならないでしょう。
極真会館の目的は、道場生に指導内容を押し付けることではなく、道場生を成長させるということを基本として受け入れなければならないのです。極真会館の目的は、道場生を 成長させ、道場生に満足を与えていくことなのです。
師範が、道場設立間もない時、自分よがりの指導をしていたということがあり、道場生志向中心の欠如であったのです。それは、草創期における極真会館宮城県本部の深刻な病でした。その意味では、道場は、なくならないまでも、その意味では、道場発育を完全に止めてしまいかねない状態であったと反省するのです。