2010年8月9日(本部長通信1032)

これからの極真会館の運営(7)
礼節は垣根を超えられるのか


最近テレビコマーシャルを見ると、驚くべき事を見るのです。富士フイルムという会社は、カメラ等の精密機の会社として有名な事は承知の事実であります。かつては、富士フイルムという事ですから、フイルムメーカーとしての名を欲しいままにしていた訳です。
ところが、富士フイルムの会社の宣伝を見ると、化粧品なのです。写真フイルムの技術を活用してアスタキサンチンで美肌を作るというのです。独自のナノテクノロジー技術を駆使して、サケに含まれている赤い成分を人の肌に活用して、プリンプリンにする事を科学技術をもって抽出に成功したのでした。それは、ポーラ化粧品や資生堂ではないのです。
つまり、技術が産業の壁を超えてしまっているのです。その企業に独自の技術という事があり得なくなっているのです。産業が必要とする知識を、馴染みのない異質の技術から生まれるようになったのです。最近では、電話産業が、全く産業的には異質のガラス・メーカーの開発したグラスファイバーを活用して大量の情報を送受信するようになっているのです。
しかし、技術は、産業間の壁を超えようとも、礼節においては、超えてならない境界線があると思うのです。かつて何年か前に大会に招待状がきて招待された事があるのです。
大会責任者は、私からするならば、後輩なのです。先輩に対する態度は自ずから教育されていなければならない事です。私も指摘を受けるならば、悔い改めます。私もかつての先生の逆鱗に触れることがありました。3月に平謝りです。さらに、5月の会議で謝りました。今月も全面的に謝罪です。もちろん、私の正当な言い分はあるのです。当然トップ同士で話はついていると思うのが私の立場です。私の私利私慾での行動ではないのです。それでも、また私は謝るのだと思います。何故なら礼節は絶対に垣根を超えてはいけないからなのです。