本部長通信103 2008年2月26日
人との対処法(1)
環境が整備され経済が成熟している現在、人間関係が実にうまくいかない人たちを見ます。その人たちは、生活の中や会話の中で、憎しみ、嫉妬、妬みを頻繁に起こし、繁殖していく人たちであります。何故、そのような人間関係しか造れないかを検証してみたいと思います。
その部類の人たちは、他の人たちと完全に区別して話します。他の人たちと競争関係に置くのです。そして、自己中心的な自分を守らなければならないので、周囲に巨大な城をつくらなければならないのです。多くの人がその人たちに入っていこうとするとき、より高い城壁を作らなければならないし、入ってこないようにより多くの障害物を築かなければならなくなるのです。
本能的に出会う人たちを自分より優秀であるとか劣等であるとかという比較をし、心の中で階層化していくのです。絶えず、それを繰り返すので、不安な心で絶えず満たさなければならないのです。
不安な心は、自分より劣等だと判断すれば自尊心が高まり傲慢になり、自分と多少似て同じであるとすると、即座に強烈な競争意識を持つようになります。さらに、優越だと思えば、それは最悪なケースになり、自信がなくなり、彼らにたいして、嫉妬や妬み憎しみが芽生えるのです。
このような、意識は、それ自体、他の人を傷つけ、恨むことを正当化するのです。従ってこのような対抗心は、人に対しては背徳感を持ち、選択の余地のない固定した宜しくない感情へと移行していくのです。このような対処法しか持たない人たちは、極端に人と区別するところから生ずるのです。
師範稽古 移動膝蹴り40分 突き40分