本部長通信102  2008年2月25日

ステロイド撲滅(覚せい剤防止)


 オリンピック選手が金メダルを獲得しようとして、自らの努力以上に薬物で体を造ってしまうケースがあります。100メートル走のジョンベンソンはあまりにも有名な選手になってしまいました。国家的なプログラムで薬物を使用するケースもありました。

 代表的薬物がステロイドです。ステロイドは、選手を大きく、力強く、逞しくみせ、しばらくの間、柔軟で壮健な筋肉を造ってくれます。かつてk−1選手の中で、アンデーフグ選手が活躍していましたが、年齢にも関わらず素晴らしい肉体を披露していました。私たちは肉体を造るためにステロイドを服用してはいけないのです。

 ステロイドの恐ろしい面は、その効き目が無くなれば、薬の副作用によって心臓と肺が傷つき、呼吸器と循環器が傷つき、身体が壊れてしまうのです。目的のために手段を選ばなくなる人たちはこのような方向へ転落してしまうのです。

 残念ながら、精神面でも、このようなステロイドで人生を送ろうとする人たちがいます。すなわち、いつも自分を仮装した人たちです。対社会的に、いつも偽りの自分を造っていくのです。当然精神的ステロイドが崩れるようになれば、精神的疾患を持つようになって無気力になり、弱々しくも悲惨な臆病者の事実が表れてくるのです。

 正確に見るならば、ステロイドと同じ毒性の物質を精神的にどれだけ服用しているかわかりません。我が道場では、私たちが持っているステロイドの中毒性のある根を抜くための努力を最大限稽古で修練するのです。心を素直にして稽古に打ち込むのです。自分より優越的な人に対する嫉妬、妬み、怒り、憎しみなど、自分の欺瞞と傲慢さという仮面を除去しましょう。

 

 師範稽古 移動前蹴り40分 突き40