2010年7月28日(本部長通信1017)

ヨーロッパからのメッセージ(7)


今まで、空手の練習をしながら感じる事があるのです。稽古が面白くなくなる時があるのです。つまり、生徒の成長段階
が高まってくると、満足する稽古にならなくなるのです。そうする事によって稽古をサボるという現象が現れてくるのです


だとしたら、どの様に稽古に魅力を取り入れて行こうという事なのです。稽古にも、組手や型の試合のように、魅力的に
できないかという事なのです。そのために、組手や型の試合のように他人と競争する魅力を取り入れるのです。他人と競い
争う、そのことの緊張感や面白さが、稽古に出るのが必要と考えるのです。今までの稽古は、全くないわけではないが、多
くの場合、自分との戦いだけに終始することが多いのです。

次に考えたのは、 試合の場合結果が直ぐに出るのです。一試合づつ結果が出るのです。時に残酷さがありますが、その残
酷さも含めて、白黒はっきりするところに試合の良さがあるのです。一方稽古は結果が見えにくいのです。例えば、基本を
一生懸命稽古しても、勝ち負けというものがつかないのです。それが稽古のもどかしさになったのです。

更に、試合をする選手は、大きな責任を自分で持つのです。自分が戦わなければ、試合は始まらないのです。一方稽古は
責任を感じにくいのです。それゆえ、自分がいなくとも稽古は成り立つのです。そこで、平気でサボるようになるのです。

そうすると、具体的な稽古方法に、競争、結果、責任をいかに取り入れて行くかが課題となるのです。そうすると、稽古
で例えば、チームを何個か作り、お互い競争するという事も大事になってくるのです。
つまりこれから考えなければならない事は、より稽古を生きたものとする事なのです。それは、今までの内容を精査する
事なのです。すなわち、稽古を分析するのです。稽古には必要な内容を覚えて欲しいという事を分析するのです。更に、総
合力をどの様に組み込むかであります。そして管理して、稽古のフロセス能力をなかで、方向づけ、質と量、基準と例外に
ついての管理手段を組み込まなければならないのです。
ヨーロッパにきて、アラン師範の指導を検証しながら、現実の稽古内容を考えさせられたのです。もう少し、価値ある稽
古ができないかという検討事項でした。稽古の関してはこれだけではない、様々内容を考えさせら得ました。
私の特に、痛感した事は、余りにも型に関して無関心であり、指導がおろそかになる事でした。そこで目にしたのが、セ
ミナー方式の稽古のなのです。これには、感心させられましたし、実行に移そうと今から心に決めている事なのです。
というのも、型そのものを分解して稽古時間に行うのです。この方法だと私のスタイルとなんら矛盾する事がないのです
。準備も真剣に取り組めるという利点も生じてきました。

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