本部長通信101  2008年2月24日

心の稽古


 師範は、怠ってはいけないことは、普段の稽古だと思うのです。稽古は、汗を流し、真剣に心血を注ぎます。ある時は、単純さに飽きてしまうこともあるのです。しかし、継続することが重要なことであると断言するのです。黒帯近くになると、単純に「私は誰もが認めるぐらい強くなったな」と思うのです。

 しかし、稽古はそれではいけないのです。自分が変化していくための努力を絶えず繰り返して怠ってはいけないのです。稽古の中で、内外ともに問題点があからさまになってきます。それを改善していくことができるかが稽古なのです。それができなければ、自分に対して正直であるかのように装っているにすぎないのです。

 本当に稽古する人は、問題を認めるだけではなく、それに積極的に関与し、より正しく直していこうとするのです。稽古で自分の問題を認めるのは最初の段階でしかありません。精神と肉体の健康のための基礎段階にすぎないからです。その段階では、自分の弱点を把握するだけなのです。

 次の段階として、自分が持っている惰性や癖、正しい姿勢を培っていくための努力を自分自身最大限に投入することが願われるのです。道場は、自分を是正するためのところであり、もし、弱点を病気と考えるならば、最大の治療の場なのです。

 

 師範稽古 榴ヶ岡教室 移動膝蹴り40分 突き40