本部長通信99  2008年2月22日

精神の覚せい剤撲滅


 師範は、覚せい剤防止指導員を県からミッションとして承っているわけですが、実際に法に触れる覚せい剤を使用していなくとも、漠然とした幻想を抱いて、自分勝手な夢にはまり込む人をみるのです。

 実際に人を殺してなくても、怒りの中で嫉妬する相手を殺したいと思う幻想に至っている人もいるのです。その人を憎しみ、その人が失敗し、苦労することを願います。その人が失敗して苦しむようであるならば、自分が正しかったと、こころゆくまでその人をあざけり笑うのです。その人が悲惨な状態でいる姿を見て、陰険な喜びを味わうのです。

 このような思いの内容は邪悪な飲料水であり、覚せい剤なのです。私たちの生活で時としてそんな心に酔っているのです。意外と私たちがこのような覚せい剤に依存していることを悟らないのです。覚せい剤は、脳の中で絶頂感を誘発し、脳からドーパミンとアドレナリンというホルモンを放出させ、中毒性のある絶頂感を感じるようになるのです。

 しかしそのように得た気分は、すぐに消えてしまい、また他の絶頂感を求めていくようになるのです。このように私たちが怒り、憎しみ、恨み、恐れなどの気持ちの覚せい剤の中毒になっていくのです。美しい誘惑する女性にはまり込んでいくのもこの部類なのでしょう。

 師範は、愚かで中毒性の強い心にはまってはいけないと警告します。師範は素朴な生活の中で謙虚な心で生活することを実践しようとしています。冬空に美しい朝日を見つめ、子供たちの遊んでいる声を聞き、生活の中に愛情を発見する生活をしたいと思うのです。私たちは最も簡単でありながらも基本的な事を見落としてしまうのではないでしょうか。

 

師範稽古 移動蹴り1時間半 長町教室指導 新田教室指導