本部長通信92 2008年2月15日
道場の稽古の七つの修養方針
師範が建てた修養方針は、残忍なほど冷静に自分を評価する指針です。
一 真実の追求
極真空手は真実を追求する道場です。真実の修養のためには、絶えず妥協なき努力と正直さが要求されます。道場で教室を持って指導するあるいは、稽古を実践するときの心構えです。
二 自己中心の克服
師範自身、利己心を超えれば、超越的なものがあるという事を悟るようになってきています。道場の稽古ではそれを想起し続ける訓練をするのです。
三 正直
慢心と自己欺瞞の陰に隠れない勇気を持つ訓練です。私がどんなに偉大で賢く、人々にどれほど私に感謝しなければならないかなどの傲慢な心の陰に、卑怯にも逃げ込まない正直な心を育てることです。
四 尊敬
尊敬する心をもって道場生に接する訓練です。尊敬されることを要求するのではなく、一緒に歩んでいる道場生をどれほど尊敬する心を獲得するかです。
五 大胆さ(恐れないこと)
自分の恐怖心の克服です。恐怖心は、もしかしたら今の歩みが失敗するかもしれないという恐れであり、他の幹部に常に希望を探し出さなければならないことに対する恐れです。一緒に頑張っている道場生によりこれからも愛情を注いていけるかという恐れです。それを克服するための心構えが大胆さです。
六 純粋
道場生への関心と愛情を妨げるすべての障害物を除去するための訓練です。自己中心的な自分や自己崇拝、自己顕示力などと、いかに戦うかであります。
七 修養
空手道のために、絶えず挑戦し続け、その中で喜びを発見する訓練です。
以上
師範は、上記に挙げた訓練項目を守れないことはただあります。今も失敗するときが多いと認めざるを得ません。しかし、自分自身訓練において自分に厳しく正直であろうと努力しています。