本部長通信86  2008年2月9日

最後まで忍耐しなければならない

 師範として感ずることは、ただ一度しかない生涯であるということです。私の生涯
において苦労が多かろうとも、宇宙の成り立ちから考えてしまえば、一呼吸する時間
にもならないのです。今の極真会館宮城県本部を成長させる苦労も、歯を食いしばっ
てその峠を越えていかなければならないと思うのです。
 師範とて指導者に望むことは、今は極真会館宮城県本部の成長の過程であるがゆえ
に,生死を決して、お互いに私が死のうと進み出ることのできる立場、すなわち命を
取り換えることのできる立場に立たない限り発展はありえないということなのであり
ます。もうすでに渾身の力を振り絞って前進する立場に立っているかというと考えな
ければならないのです。
 決死の覚悟で共に歩み、困難を共に経た人はうれしい時だけ関係を結ぶとは思わな
いのです。困難な時に結んだ因縁とうれしい時に結んだ因縁とはその意味が違うので
す。少しだけでも大変だと思うと、自分たちの利益を守るようでは滅びてしまいま
す。
 師範もこの耳で聞くことが嫌なこと、見ることも嫌なことを、やはり忍耐していか
なければならないと、いまさらながら感じています。愛だけを願わず、忍耐するとい
うことを明確にしていかなければならないと思うのです。