本部長通信83  2008年2月6日

指導者の心得

 一緒に志を一つにした人が五年前に会社を辞め、将来に希望を抱きながら道場の未
来を考えて共にあゆみました。しかし、悲しいかな、志半ばで心を一つにすることが
できずに、共に歩めず、離れていきました。
師範としては、落胆もし、つらい思いもしましたが、不思議な現象も観たのです。そ
れは、その人が出でていったのにもかかわらず、そのひとと性格や話し方、歩き方ま
で似た人が来ているのです。どの面からみても不思議なほどに出て行った人にそっく
りでありながらも、すべての面でずっと良い人が来ているのです。
 そのような事を考えると、真心を尽くしたことは失われないということが実感でき
るようになりました。これは、間違いのない事実です。そしていま、新しくその人も
ふくめて共に、やっていこうと思うのです。
もし、道場がもし発展できないとすれば、指導者と志を、ともにできないところにあ
ります。新しく指導者に立った人にも、愛情の限りを尽くしていきたいと思います。
互いに和睦しあうことが、これからの私の信念であり道場の姿勢であります。