本部長通信82  2008年2月5日

太陽と空気とお金

 太陽は命の根源であり、無限な価値を持っています。私たちは太陽のエネルギーを
何のこだわりもなく無条件に受けることができます。太陽のエネルギーを買おうとし
て、お金を持ち歩いている人を見たことがあるでしょうか。太陽のエネルギーを貰っ
たからと言って、お金を払った人を私たちは見たことがあるでしょうか。
 この太陽のエネルギーを売買の原則に当てはめた場合に、この太陽にエネルギーを
もし、売るとするならば、人々は,身体を張って買うようにするでしょう。太陽のエ
ネルギーが個人のものでなかったのが幸いしているのです。
 空気も同じでしょう。空気を人間が、売買して貴方には売ることはできないといえ
ば、強制的に人間社会を支配することができるでしょう。空気を抜き出して人間社会
を真空状態にするとしたら、どんな人でも服従してしまうのです。
 太陽も空気も大切なものであり、しかも、全人類が必要としているわけですから、
全体のです。それゆえ、環境問題を論ずるときに、二酸化炭素の排出で、温暖化問題
が深刻になってきています。皆のものを大切に、またきれいにしなければならないと
いう結論を人類は出しているのです。
 このことと同様に、私たちが使用するお金はどうでしょうか。人間社会をよりよく
するために、貨幣は、発達してきました。物々交換から現在の通貨制度まで人類に対
して魔法の玉手箱のようになっています。貨幣ですべての商品を購入できるのです。
太陽や空気のように考えれば無限な比重をもって、私たちに役立ちます。私たちの生
活圏でお金が、太陽や空気のように立体的な価値の内容をもつようになるし、感じる
ようになるのではないでしょうか。ただ、残念なことにお金を公金として扱っていな
いのです。