本部長通信74  2008年1月28日

ヨーロッパ選手権

 手塚会長一行は、ラリー師範の運転で会場へと向かいました。オランダの街並みが
きれいで整備されているのが印象的でした。ヨーロッパが歴史と伝統を重要視する国
民性であることを実感しました。
 会場に着くと、照明施設とミキシングの機械を整えて、大会を演出する準備も整っ
ていました。百二十名の選手を迎えての体重別のトーナメントということになってい
ました。女性選手もトレーニングアップをしていました。演出も十分されていて、日
本の和太鼓をオランダのプロメンバーが演奏していました。とても迫力がある演奏で
した。
 これだけの外国の人たち極真空手を学び、実践して大会にも多数の人が参加する光
景に、かつて大山総裁が一人で開拓して、世界の人々を魅了させたことが誇りに思え
てなりませんでした。大会での試合は、最後の最後まで決着をつけるハードな戦い
で、少々の優勢ではポイントを取らない方式でした。当然負傷者続出のトーナメント
になっていました。
 大山総裁が一生の間骨身を削りながら、何百回何千回と指導しながらの結実をこの
目で見て、空手がヨーロッパに根差していることの誇りを実感しました。大山総裁の
一生の血を流した闘争の歴史がここにあるのです。空手がヨーロッパで爆発し、選手
権大会でなお、再爆発力を持ち、その影響はこれから大きいと実感しました。
 手塚グループがこれから飛躍しなければならない内容が選手権大会に濃縮凝結して
いました。この極真スタイルは、千年たっても変わらないと思うし、この空手に触れ
たなら、その味に夢中になっていくのだと実感してまいりました。これはちょうど蜂
が、花の蜜から離さないのと似ていると思えたのです。
 選手の試合が終わった後の表情もとても和やかで、極真空手がこれほどまでに人を
夢中にさせるものかと今更ながら驚きました。