本部長通信61  2008年1月15日

道場指導者の要素

教室の指導者はどうあらなければならないでしょうか。惜しみなく全てを投入する 人です。指導を受ける人間であるといことではないのです。教室運営で、いつも同じ ことばかりを教えてはならないと思います。新しいことを絶えず投入して教えなけれ ばならないのです。   道場生の指導は実に難しいのです。空手の基本・型・組手と教えればいいのですが 、絶えず同じものを与えては、刺激が無くなるのです。だからあえて同じことだけを 指導してはいけないと思うのです。母親が子供に食事を与えるとき、良いものを買い 物に行って選んで食べさせていくと同じく考えてみてほしいのです。同じ食事だけを 与えると子供は飽きてしまうのです。  指導者が教室で教えてマンネリ化してしまった場合には、指導者同士から学ばなけ ればならないのです。師範と相談し、定例会議の合間に誰かに聞いてみるとか、いろ んな方法があります。自分が指導してみて、感動しなければ、子供たちは当然感動い たしません。素晴らし指導者は、絶えず心の飢えを感じて、満たしていこうとする人 です。満たしていこうとするところに、感動が生まれるのです。  指導者の気持ちの飢えがいやされるときに、喜びを感じ、子供たちが、感動を感じ ることができる境地に入っていくようになります。道場生は指導者の虜になってしま うのです。もう一度繰り返します。惜しみなく投入しようとすれば、補給を受けなけ ればならないのですが、いろいろな指導者に出会って補給路を持ち合わせていくこと が必要になってきます。それでこそ、惜しみなく道場生に投入することができるので す。そうすることによって道場は発展するのです。