本部長通信53  2008年1月6日

指導するときの心得 


指導者は、親の心をもって指導しなければならないと思うのです。自分の欲望とか 野心思って当然指導してはいけないのです。親父の真似を子供がするように、道場生 は指導者の真似をしながら育っていくのです。だから友達のような気持で指導しては いけないのです。やはり親のような心で指導しなければならないのです。  道場生に指導して、これでもう十分だということはないのです。もっと指導したい のにこれだけしか今日は指導できなかった。この次はもっと教えてあげたいと思うの です。だから、道場生が言うことをきかなくても、指導者はその子供を愛しく思うの です。  道場に指導者が疲れきっていい加減に教えてもいけないと思うのです。ちょうどそ れは、食事で食べ残った残りカスを与えるようなものなのです。食べた後の残りカス を与えるようなものであれば、食べた後に気分が悪くてもどしてしまうのです。  残りカスを上げ続けると、指導を受けた道場生が後から批判をするようになるので す。だから指導をするときの心構えが大切だというのです。幸せな指導者は、与えた い全てを与えることができ、受けたいとき受けるすべての事を受けることができる人 を言うのだと思います。逆に、不幸な指導者は与えようとしても与えることができず 、受けようとしても受けることができない人だとおもいます。