本部長通信41  2007年5月24日(木)

指導者


 極真会館は多くの指導者から成り立っています。これからの組織基盤を整えていこうというときに、より素晴らしい指導者が必要になってきます。組織は、秩序が保たれた社会であります。多くの指導者が、師範を中心に上司がいて部下がいるのです。なぜ、総師範代が存在し、師範代が存在し、指導員が存在するのかといえば、組織がばらばらないならないためです。全指導者が一つになって、活動に当たらなければ、正常に発展はしないのです。
 指導者達が意見を出し合い、あらゆる議論をすることが重要です。当然白熱した意見をたえず提示できなければ極真会館の発展はあり得ないのです。はじめから押忍ではないのです。だから総師範代も必要だし、師範代も必要だし、総務部長も、当然段位も重要になってきます。あらゆる議論を行った後に、最終的には全体で決めた方向性で決定されるのです。これに、従わなければ二つに分かれてしまうのです。
 どうして、立場が必要になるかというならば、役割分担ということです。一つになって一緒に進めば、そういう関連を持たなければならないのです。今私たち指導者は土台を築き極真会館を守ろうとするのです。最終的に総師範代が師範に進言する組織です。ですから、全指導者が一つにならなければならないのです。それも完全に一つにならなければなりません。
 私が、本部道場にいたころ、道場破りが来て、他流試合を申し込みに来たときは、黒帯の先輩を前面に出してはいけないと茶帯連中が道場破りを相手にして、撃破しました。
このように組織は、例を挙げれば、骨と肉のような関係だと思うのです。闘う組織の場合には骨が当たってはならないのです。骨が打たれたとするならば、すべてが滅びてしまうのです。かつて道場生の審査結果で父兄が問題提起に来たときに、最終的に師範が誤って改善する方向になったことがありました。そのときに、この例が当てはまるのではと思うのです。師範が当たるべきことを代わりとなって自己が責任を背負って出なければ組織を擁護するとはいえないのです。そのようなことが極真会館に適用されるのです。
 後輩は先輩のためにという気持ちが、組織が守られていく基準になるのです。そのために自分が存在すると思えば、やりがいもあるし、難しいことがあれば、全体の責任を負うという気持ちこそ重要になってくるのです。師範が自分のために何かしてくれると思って自分たちが何もしなかったら崩壊してしまうのです。
 今提示した考え方が反対になったときに、極真会館は滅びてしまうのです。発展は正常にしなければなりません。まっすぐ発展することによって枝も葉も四方に平均して伸びていけるのです。これが曲がってしまえばみな歪んでしまいます。いくら道場生が多くいても、指導者が曲がってしまってはいけません。枝は、まっすぐ伸びなければ使い道がありません。師範としては、このことを標準として伝統を間違いない方向で発展させようと思っています。師範はどの指導者も批判・否定はしません。協議するのみです。
 もう一度繰り返します。師範がやるべき内容を他のメンバーがみな責任を持って成すとき、師範は健全であり守られるのです。だから、お互いが役割分担を果たして動かなければなりません。これから極真精神基盤、極真活動基盤 極真生活基盤のすべてを整えて邁進するのです。