本部長通信35  2007年5月18日(金)

滅びてしまう空手ではなく永遠に残る極真空手


 世界を巻き込んだ極真空手です。大山総裁が世界に1200万人の人々に極真空手を伝達しました。私たちはたえず、世界で極真空手をこよなく愛する人々に、メッセージを送り続けていかなければならないのです。もし、そうでなければ、極真会館は滅んでしまいます。
押忍の精神に反して、勝手に出て行った人たちを相手にすることはできないのです。私たちの使命は、極真会館の新しい武道世界、新しい極真理念を打ち立てていかなければならないのです。私たちは世間に恥じない武士道を残さなければならないのです。それに成功すれば、たとえ天地が崩れたとしても極真精神は残るのです。
 大山総裁は70歳でこの地上から天国へ旅立たれました。だからと言って極真精神はこの地上から消えてしまったのでしょうか。そんなことはないのです。総裁の凄まじい想像することができない人生の歩みは、後々の人々に継承されて、伝説になっていきます。その次元の高い生き方に共鳴し感動も覚えるのです。それゆえ、次の継承者によって新たに復活の門が開かれるに違いないのです。そういう自覚を持って望まなければ、めちゃくちゃにあらゆる方面に分散してしまうのです。
 私が今挑戦していることは、極真空手としての道場が、どれだけ社会に貢献することができるかであります。目先の利益だけを追求するのではなく、極真精神が地域に受け入れられるかであります。自分を治め、多くの人々の見本となり、社会に役立つ実体としての自分を作り出すことです。消防団として地域の防災に努めて10年の月日がたちました。いざというときにどれだけ役立つことができるのかチャレンジ中です。日々の訓練は絶やさずやれるように努力はしています。師範代の中には、師範の意を酌んでか消防団活動や、交通指導隊活動で社会貢献しています。
 私は、さらに、法務大臣より委嘱され保護司活動に専念することになって、7年目を迎えるようになってきました。極真精神の地域化なのです。直接の空手だけではなくその精神の具体化であります。それに派生するように、覚醒剤防止指導員ということで、子供たちに覚醒剤の根絶を目指して活動するようになって来ました。国の行事でもある「社会を明るくする運動」にも、仙台市宮城野区の委員長ということで、委嘱が発令されるのです。社会福祉協議会の中でも今積極的に予算をいただきながら、地域活動に専念しようとしています。
 極真空手道場が一見して、空手以外に何をしているのかと問われるように思われます。それは、指導者が、地域のために生きるからです。悲惨な環境があれば、その悲惨さを克服して余りある貢献をしていかなければならないと思うのです。社会貢献ができて初めて真に生きることができるのです。私たちは地域がめちゃくちゃになるのをそのまま放っておくことはできないのです。全力を尽くして社会のため地域のために働かなければならないのです。そうでなければ極真精神は滅んでしまうのです。