本部長通信16  2006年11月22日

父親の重み


 親父は、娘を思う心がどのようなものか。必死である。仕事にしても一生懸命である が、娘の成長に関してどのぐらい真剣であるか、親父は命懸けなのである。大げさに 表現しているわけではない。どの子供に対しても、親父は、真剣な眼差しで日々生活している。
 最近ある道場の娘が学校でクラスメイトと調和が取れないというのである。学校へ行くい時間になると、泣き出すと母から報告を受ける。親父としての気持ちはつらい 。娘は、必死に学校という環境圏を消化しきれないのである。おそらく男の子の話を 浮ついた会話で話し合ったりする仲間に巻き込まれているのであろう。その家庭では 、浮ついた男の子の話などさせないそうだ。しかしながら、それが学校の教室のクラスメイトとの会話となると、家庭の教育とクラスメイト気持ちの内容はかなり違う。そんなギャップに悩まされながらクラスに出向くのが辛くなるという。それが分かっても今日父親は強く学校に行きなさいと強 要したという。さらに、一緒に思い出の海へ行き、ここで親父と死んでもいいかと問いただしたのだ。かなり強引である。
 父親の心は、娘に届いたのであろうか。これからが二人三脚で、娘の心情の世界の戦いを父親がともに携わらなければならないのである。立ち直るかどうかは、父親の命懸けの娘に対する愛のまなざしである。何もできない無力さを感じながらどんなことがあっても娘を守り抜く決意をしつつあるという。