2021年1月2日(八段語録3755)
極真の歴史を知らない世代と共に


 現在手塚グループの会長として、新しい世代の人達にメッセージを送らなければならないという気持ちになります。そこで、今回は第一に過去を回顧する事から始めます。第二に極真空手の解説を少し加えて、第三に未来の展望をして、第四に指導者がしっかり確立しなければならないという事での表現をしていきたいと思います。 
 第一に過去の回顧です。極真空手は直撃打撃で試合をする武道空手ですが、その創始者ともいうべき偉人が大山総裁なのです。未だに彼に匹敵する指導者はいないのです。もちろん、忠実に継承している指導者は、故手塚会長であるという事は言うまでもありません。そして、今の道場生は、次世代の極真の道場生という事になります。そして、彼らは極真空手の継承者になるのです。今の手塚グループは組織化がなされて、お互いが役割を演じてグループの発展に寄与しているのです。この歴史を否定的に捉えるのではなく、新しい始まりの歴史にしたいものであると考えるのです。現在、このグループは、日本の道場の版図の広がりと、世界の道場が加わってきているのです。もちろん、私達は手塚グループという極真に誇りをもって歩んでいるという事なのです。
 第二に極真手塚の解説です。何度も再記述をするのですが、手塚会長がこのグループの大家族理念を構築してきたのです。それ故に、「聞け、道場生。心を尽くして、魂を尽くして、力を尽くして手塚グループを愛せ」と宣言するのです。
 第三に未来に対する展望ですが、会長として諭すのですが、このグループと共に歩むならば恵まれるであろうし、反するならば呪われるという事を自覚すべきです。人の心には様々な葛藤があります。それだけに、発展的発想として、乗り越えてこのグループと共に生死を共にしたいものです。また、日本全国と世界各国に道場の拠点を増やしていきたいと思うのです。この道場拡大に関しては、このグループが認められるとするならば、無条件契約のように増えていくと確信しているのです。もちろん、私達が私利私欲にまみれるならば、道場は増え広がることは無いという事です。
 第四にリーダーとしての使命であります。手塚会長に言われているのですが、「心臓が止まるまで、会長を務めなさい。」という事です。それだけに、日々の努力を惜しむことなく戦い抜いていきたいという気持ちなのです。
 結論として、決して強制するような組織ではなく、家族としてお互い助け合う事が出来るグループを目指そうとするのです。極真空手は本来良いものです。しかし極真が分かれて多くの問題を抱えるのは、人間の心の問題から来ているからという事です。人間の醜い罪を見るのではなく、信頼と恵みを意識していきたいものです。私達の大家族は約束されていることです。お互いを信頼と恵みによって、深い絆を作っていくという事が必要であると思うのです。このように過去に、分裂が極真にありましたが、再び一致団結することが出来る日が来ると確信するのです。それも「家族」という手塚会長が提唱した理念でもって描かれると思うのです。