2020年12月1日(八段語録3739)
手塚グループの夢


 極真手塚グループに、総裁の契約条項として、どのように回っていくかという事が楽しみです。現在、手塚家族が世界家族にリンクしていく過程にあるのです。理由は継承者の私と手塚会長との類似点が余りにも多くあるのです。第一の類似点は正直なところです。第二に両親から愛されたという点、第三にお互い夢を持っていたという点、第四に常に使いに出されていた点、第五に、共助者が現れるという点なのです。
 第一の点から述べていきたいと思います。正直なところは、悪を見逃すことが出来ないという点です。それによって、同じ高弟から煙たがられるという事になるのです。それだけに、告げ口をされ、誤解を多く受けてきたのです。正しい事を語るものですから、闇にいるような立場の指導者から攻撃を受けることが頻繁にあったのです。総裁から何度か禁足処分を受けたという事が物語っています。
 第二に、両親から愛されたという点です。偏愛というほどの愛情を二人とも受けてきたのです。それだけに、貧坊ちゃまという事で、お互い慰め合っていました。愛情の表現として、道場の資金を与えてもらい、親の援助で生活も守られたのです。お互いの「家の後継者」としての認識があったのです。家族からというよりは、周りの高弟達からねたまれたという事は言うまでもありません。雰囲気が何の苦労もしていないように周囲には映ったのでした。
 第三に、お互い夢を持っていたという事です。メッセージとして話すことは、世界の事でした。世界の極真を相手に、メールでのやり取りをして、それを熱く弟子たちに語るのです。世界中の極真の指導者が、手塚会長を中心に回っているという話になる訳です。現実に追われている弟子たちは、話を真剣に聞くという事にはならなかったのです。私だけは、心に留めていたのでした。何故手塚会長に夢が影響したかというならば、私に「それを行え」という啓示であったのです。あらゆる批判をもろともせずに、共に世界を回り続けたのです。
 第四に、会長も忠実に総裁の願いに立ったのであり、私も忠実に歩んだのです。それだけに、周りの嫉妬が多く、良からぬ噂をされたというものでした。それでも、世界チャンピオンも輩出したのです。それだけに、周りが跪きたくないという動機で、良く思われなかったという事もあります。まして、弟子である世界チャンピオンが道を異にするという事も起きてきました。
 第五に、共助者が現れるという点です。何人かの師範達が協力して共に歩んだのです。それでも、最終的には離れていったのです。私に関しても起こっている状況は同じなのです。最終的には見放されるという事態に陥ったのでした。もちろん、本人たちは苦にもしないのです。
 結論として、段階ごとに落とされていくのですが、最終的には引き上げられるという道に至ると確信しているのです。私達を支えたものは、夢そのものでした。確かに荒波に揉まれますが、老いと死の先に、栄光が待っていると信じる二人だったのです。